【警告】便秘薬コーラックを妊婦が飲むのは危険です!
妊娠すると、それまでは便秘知らずだった人でも便通が悪くなるのは良くあること。そして、もともと便秘がちだった人はさらに苦しむハメになることもしばしばです。
そんなとき、普通なら手軽に便秘薬の助けを借りることもできますが、こと妊娠中は危険です。
その理由は、便秘薬の作用機序にあります。
「♪便秘にはコーラック♪」のCMでお馴染みの便秘薬など、
市販の薬の中には刺激性下剤と呼ばれる種類の薬があります。
このタイプに属する下剤は、
手術前に排便しなければならない時などにも使われるほど、
即効性があり効果も高いタイプの薬です。
高い効果の秘密は、下剤が大腸を刺激して蠕動運動を起こし、排便を促すものですが、
妊婦さんの場合はこれが子宮にも作用し、流産や早産の引き金となる可能性があります。
薬が大腸を収縮させるのと同時に、子宮までも収縮させてしまうのです。
妊婦健診で相談すれば、妊娠中に使っても大丈夫なお薬を処方してくれます。
主に処方されるお薬は機械的下剤(緩下剤)と呼ばれるタイプのお薬で、
便の水分を増やし、柔らかくするとともに量を増やすことでスムーズな排便に導くものです。
普通は保険の効かない妊婦健診でも、
下剤の処方については健康保険が適用できますので、
費用も軽くて済みます。
お腹の赤ちゃんのためにも、安心/安全な方法で便秘を解消したいですね。